世間ではAIを使ったサービスやツールが話題を集めています。
特に「chatGPT」というAIチャットサービスが反響を呼んでます。
これを使った事例紹介的なブログもよく見かけます。
さて、「chatGPT」に関して何回かに渡って記事を書きます。
今回は「その1」。
まずは前座的な内容で、ChatGPTの性能をサクッと試してみます。
どのぐらい使えるやつなのか?
WEB制作系の質問とAIの回答事例を載せます。
次回本編では、これがWEB制作の仕事にどう影響を与えるか?
この業界にどういう変化をもたらすか?
こういったことを予想してみようと思います。
目次
chatGPTとは?
chatGPTとはAIによるチャットサービスです。
ユーザーが入力した質問に対して、人間のような自然さでAIが回答してくれます。
質問内容は森羅万象何でもアリで、高度な形而上的・科学的質問からしょうもないネタ的内容に至るまで、AIが真摯に丁寧に答えてくれます。
ブラウザから使用可能で、特にソフト・アプリなどを入れる必要はありません。
詳細は下記の解説サイトを参照されてください。
*ChatGPTとは?使い方や始め方、日本語でできることを紹介!
*「ChatGPT」とはどんなものなのか–OpenAIの対話AIを知る
WEB制作者たちの使用報告記事
私は、ちょっと前からchatGPTについては小耳に挟んでました。
しかし「評判になってるな~」程度の関心でした。
ところがWEB制作者さんたちの使用報告記事が出始めて、
*ChatGPTに相談して、WordPressのプラグインを作りました
読むと「何やら凄いことが始まったようだ」と思い、自分も使い始めました。
私が使ってるバージョンはChatGPT4.0。
無料でも使えますが、有料版(ChatGPT Plus)に登録しました。
有料版は月額20ドルです。
サイト制作のアドバイス事例
使用開始当初は試しにいろいろな質問をしてみましたが、最近ではやはりWEB制作に関する質問が多くなっています。
事例として幾つか載せてみます。
コード生成的な質問は他の人が記事に書いてるので、私はサイトのコンテンツ制作に関する質疑応答を載せます。
最近、弁護士事務所のサンプルサイトを作ろうと思っていたので、chatGPTにアドバイスを求めてみました。
(*以下、内容は一部省略しています)
アドバイス(1)ページ構成
以下のようなページ構成が適切です。
1.ホームページ (トップページ)
サイトの目的や事務所の概要、最新ニュースや更新情報を掲載
2.弁護士紹介 (チーム紹介)
事務所に所属する弁護士のプロフィール、専門分野、経歴などを紹介
3.事務所概要・所在地
事務所の住所、連絡先、営業時間、アクセス情報など
4.専門分野・サービス内容
事務所が取り扱う分野や提供するサービスを詳しく説明
5.事例紹介・成果報告
事務所が過去に扱った代表的な案件や解決事例、その成果を紹介
6.よくある質問 (FAQ)
クライアントからの一般的な質問とその回答を掲載
7.お問い合わせフォーム
質問や相談を受け付けるための連絡フォームと、返信方法や対応時間に関する情報
8.ブログ・コラム
弁護士が書く法律に関するブログ記事やコラムを掲載
9.ニュースリリース・メディア掲載
事務所のニュースリリースやメディアへの取り上げ情報を掲載
10.プライバシーポリシー
個人情報の取り扱いに関する方針を説明
11.利用規約
サイトの利用に関する規約を記載
このようなページ構成で、架空の弁護士事務所のサンプルサイトを作成することができます。さらに、必要に応じて、セミナー情報や採用情報などのページを追加しても良いでしょう。
・・・しっかりアドバイスしてくれました。
ほんの数秒で回答してくれます。
凄いやつです。
アドバイス(2)グローバルナビゲーション
次の質問。
このうちグローバルナビゲーションに入れるのは、どのページがいいかな?
以下の通りです。
1.ホームページ (トップページ)
2.弁護士紹介 (チーム紹介)
3.事務所概要・所在地
4.専門分野・サービス内容
5.事例紹介・成果報告
6.よくある質問 (FAQ)
7.お問い合わせフォーム
これらのページは、サイト訪問者が最も興味を持ちやすい重要な情報を提供しています。そのため、グローバルナビゲーションに含めることで、ユーザーが簡単にアクセスできるようにしておくと良いでしょう。
ブログ・コラム、ニュースリリース・メディア掲載、プライバシーポリシー、利用規約などのページは、フッターメニューやサブメニューに含めることが一般的です。これらのページは、必要に応じてユーザーが参照できるようにしておくと良いでしょう。
・・・お、おう。
しっかり考えてくれます。
アドバイス(3)文章例を作ってもらう
もっと任せてやろうと思って、次の質問をしてみました。
例えば「事務所の概要」や「解決事例」はどんなこと書けばいいの?
どうせサンプルサイトだから、君が適当に内容を作ってよ。
内容を以下に示します。
【事務所の概要】
山田・鈴木法律事務所は、20XX年に創設された、信頼と実績を誇る弁護士事務所です。私たちは、企業法務、家族法、労働法、知的財産権、刑事事件などの幅広い分野において、お客様の権利を守り、最善の解決策を提案することをお約束します。
私たちのチームは、経験豊富な弁護士たちからなり、それぞれが専門分野を持っています。柔軟で迅速な対応を行い、お客様に満足していただけるサービスを提供することを目指しています。
【解決事例】
事例1:労働問題(過労死)
弊所は、過労死をめぐる労働問題で、遺族の代理人として働きました。雇用主との交渉の末、適切な賠償金を得ることに成功しました。
事例2:家族法(離婚調停)
夫婦間の不和が原因で離婚を望むクライアントに対し、調停のプロセスをサポートしました。財産分与や親権について円満な合意に至ることができました。
事例3:知的財産権(特許侵害訴訟)
クライアントの特許が侵害されたとの主張があり、相手方に対して損害賠償請求を行いました。訴訟の結果、クライアントに有利な和解が成立しました。
事例4:刑事事件(冤罪事件)
無実の罪で起訴されたクライアントを弁護し、証拠の再検証や専門家の意見を用いて無罪を勝ち取りました。
これらの架空のサンプル内容を参考に、「事務所の概要」と「解決事例」のページを作成してください。適宜、詳細や事例を追加・変更して、サイトの充実度を高めましょう。
マジかよ。。
文章例まで考えてくれました。
サンプルサイト作るときに、ここが案外苦労するところなんだよね。
アドバイス(4)レイアウトを考えてもらう
調子に乗って、さらに質問してみました。
例えば「専門分野・サービス内容」のページは、どういうレイアウトが良いと思う?
ちなみにWordPressのサイトでテーマは「Emanon Premium」を予定してる。テーマ固有の機能とブロックエディターでサイトを作成。CSSのカスタマイズなどは考えてないよ。
Emanon Premiumテーマとブロックエディターを活用して、以下のような構成を提案します。
ページタイトル:
ページの冒頭に、大きなフォントで「専門分野・サービス内容」というタイトルを配置します。
セクションごとに分ける:
専門分野ごとにセクションを作成し、それぞれのエリアに対応するアイコンや画像を用意して視覚的にわかりやすくします。例えば、企業法務、家族法、労働法、知的財産権、刑事事件など。
セクションのタイトルと説明:
各セクションには、分野名をタイトルとして表示し、その下に該当分野のサービス内容や強みを簡潔に説明するテキストを配置します。分かりやすい言葉で簡潔に説明しましょう。
カラムレイアウトを活用:
ブロックエディターのカラムブロックを利用して、2〜4カラムのレイアウトにすることで、専門分野を一覧性良く並べることができます。レスポンシブデザインにも対応しているため、デバイスによって自動的にカラム数が調整されます。
セクション間のスペース:
セクション間に十分なマージンやパディングを設けることで、ページ全体の見た目がスッキリし、読みやすくなります。
CTA(コール・トゥ・アクション):
ページの最後に、お問い合わせフォームへのリンクやボタンを設置して、ユーザーにアクションを促しましょう。例: 「お問い合わせはこちら」や「無料相談を申し込む」
これらのレイアウト案を元に、「専門分野・サービス内容」ページを作成し、Emanon Premiumテーマとブロックエディターの機能を活用して、見やすく情報を伝えるデザインに仕上げましょう。
いやあ、凄いです。
とうとうレイアウトまで考えてくれました。
「Emanon Premium」はけっこう高額なテーマなので、ネットの情報も少ないと思うのですが、キッチリとアドバイスしてくれました。
実際このとおりに作るか否かは別問題ですがw
ここまで詳細にアドバイスしてくれたことに驚きました。
おまけ:ネタ的な質問もしてみた
仕事の質問ばかりじゃ何だから、ChatGPTの柔軟性を試すという意味でネタ的な質問もしてみました。
戦国時代の本能寺の変を、あなたは織田軍の急使の立場になりきって、備中滞陣中の羽柴秀吉に対して報告してください。もちろん当時の言葉遣いでお願いします。
羽柴殿、拙者から重大な報せがございます。先程、信長殿のもとで本能寺の変という不幸な出来事が発生いたしました。明智光秀が裏切り、信長殿を襲撃したとのことでございます。現在、信長殿の安否は定かではございませんが、事態は深刻であることは間違いございません。
羽柴殿、拙者はただちに備中からお戻りいただくことをお勧めいたします。信長殿の命運や織田家の行く末は今後、羽柴殿の力が必要とされることでしょう。どうかお急ぎの上、お戻りいただき、織田家の危機を救っていただくようお願い申し上げます。
・・・うむ。ご苦労(言葉遣いが少々甘いが、こんなもんか)
ChatGPT君、一切の躊躇も無く使者になりきりました。
まあ、使者の立場なら「信長殿」じゃなくて「上様」又は「右府様」でしょう、などと突っ込みたくもなりましたが、AIがこれぐらい出来れば大したものですね。
総評
私も含めて、ChatGPTを使ってみたWEB制作者さんは「便利だな~」と思いつつも、これからの進化が自分の仕事や業界にどう影響を与えるのか、なんとなく空恐ろしさも感じたと思います。
今のところは便利なアシスタント扱いで使いこなせば良いと思います。
ただ、5年後あたりになると、アシスタントのレベルにとどまってくれるか?ちょっと疑問を感じますね。
次回「その2」では、そこらへんのことを含めて書いてみようと思います。
これは驚きの内容だったよ。実際に仕事に使えるな。
(・・・ところで、俺はAIじゃないからな)
何かの解説サイトに「デスクワークならば大なり小なり影響を受けるだろう」と書いてました。
イラスト系の業界もそうだし、ライターさんなんかどうなるんでしょうね?
WEB制作業界にもどんな影響がでるのやら・・。
次回はこれの予想・考察記事だろ?「その2」で終わりというわけか?
・・・いや、ひょっとしたらもっと引っ張るかもしれません(^_^;)
架空の弁護士事務所のサンプルサイトを作ろうと思ってます。このサイトにあったページ構成を考えてください。