自分が読んでみて大変面白かったライトノベル(ラノベ)をご紹介。
今回は「その5」。
正式名は、
『宇宙船が遭難したけど、目の前に地球型惑星があったから、今までの人生を捨ててイージーに生きたい』
です。
メチャクチャ長いタイトルです。
ラノベ特有ですな。。
目次
タイトルで損してる?
なんとなく感じていることですが、
「タイトルが短いラノベは良作が多い」
「タイトルが長いのはその逆」
多くのラノベを読んだ経験則として、そんな風に感じています。
そう思う人も多いのでは?
で、この作品。
タイトルで損してます(^_^;)
もっと短くすれば良かったのにね・・
あらすじ
以下、出版社による1巻のあらすじ。
宇宙で運送屋を営んでいたルディは、ワープ事故で辺境惑星、それも一度文明がリセットされた星に降り立つことに。
遭遇したドラゴンに宇宙船をぶつけて撃退したり、電子頭脳による身体強化でゴブリンを倒したりと難なく異星サバイバルをこなすルディ。そんな彼がやっと出会った現地人は、なんと文字通りの魔女だった。
魔法の使い方を教わる代わりに生活の面倒を見る師弟契約を結んだところ、銀河帝国の料理を始め、衣食住すべてが彼女の度肝を抜くもので……!?
未開の惑星と魔法
主人公氏は宇宙船のパイロット。
宇宙で運送業を営んでます。
広大な版図を持つ銀河帝国の民間人です。
そして、宇宙航行のトラブルにより、とある惑星に不時着した主人公氏。
惑星の技術は中世のレベル。
その惑星には幾つかの秘密がありました。
- 惑星の住民は銀河帝国の末裔
- 古代に高度な社会が栄えて、一旦滅んだ
文明が一度リセットされた - 惑星には「マナ」と呼ばれる微少ウィルスが存在
- 住民の身体は「マナ」の取り込みに適応している
特に重要なのは「4」で、この惑星ではマナにより魔法という驚異的な技能が発達しています。
未開の惑星に降り立った気分の主人公氏から見ると、魔法は驚異のチート技能でした。
宇宙技術チートと魔法チート
主人公がチートな潜在能力を持ちつつ、次第にそれが顕在化していく。
読者はその妙味を楽しむ。
これが多くのラノベに共通する楽しみ方でしょう。
(ラノベ風貴種流離譚とでも言いましょうか)
最初っからチート全開だと楽勝過ぎて面白くなく、徐々に徐々に苦心惨憺・創意工夫のあげくに能力が開花していく。
その爽快感が読者には面白いわけですな。
で、この物語の本質は「宇宙技術チートと魔法チート」です。
宇宙の先進的な技術を持つ主人公氏と、未開の惑星で遭遇した魔女。
この両者の出会いと、2つのチートが混ざり合って物語を面白くしています。
惑星にいるラノベ風生物たち
この惑星にはラノベではお馴染みの生物たちがいます。
ゴブリン、ドラゴン、多くの魔物たち。
実はこの生物たちの出自は「戦闘生物」。
元は銀河帝国と敵対する異星人国家が開発した生物で、彼らはその退化した末裔でした。
ラノベにはよく登場するゴブリンが、戦闘生物の末裔というのは、面白い発想だなあと思いました。
惑星上にある宇宙船の残骸は?
この星には、はるか昔に不時着したと思われる巨大な宇宙船の残骸があります。
主人公はそれを探索、1200年前の銀河帝国の探査船であることを知ります。
この探査の目的は何だったのか?
それは2巻時点では完全には明らかにはなってません。
しかし、船のクルーの子孫たちが、この惑星住民の先祖であること。
そして、それによって栄えた古代文明が、800年前に大惨禍によって滅びたらしいことを主人公氏は突き止めます。
個性的なキャラクター達
この作品には、主人公「ルディ」以外にも個性的なキャラクター達が登場します。
某覇権国家に復讐を誓う超絶技能の魔女「ナオミ」。
宇宙船の残骸からデータを移植された女性アンドロイド「ソラリス」。
主人公氏を補佐する船載AI「ハル」。
主人公氏に妻の命を救われた豪快な凄腕冒険者「カール」。
その妻と3人の息子達。
主人公氏に実験用のモルモットにされてしまった「ゴブリン一郎」。
そして敵役として奸悪な領主と1人息子「アルフレッド」。
続刊はあるのか?
売れ行き次第で唐突に刊行が終わってしまうラノベ。
この作品はこのまま刊行が続くのか?
2巻までは、主人公と副主人公格の魔女を中心に、この惑星と文明の謎をサラッと描いています。
ここからがおそらく、魔女の復讐劇や、惑星上の各国の動向、さらに視点を広げて惑星を取り巻く状況と銀河帝国や敵対異星人の話が絡んでくるものと思われます。
途中で終わってしまえば、多くの伏線が謎のままで終わってしまいます。
是非とも刊行が続いてほしいものです。
総評
似たような作品が多いラノベの中で、宇宙ジャンルのSFラノベは稀少ですし、独特の風味が特徴の作品です。
物語の中には、この惑星と魔女の過去など、多くの伏線と謎が散りばめられています。
それぞれのキャラが個性的で、主人公と魔女以外にも、アンドロイドのソラリスなどは「この女性(?)は人気出るんだろうなあ」とか読んでて思いました。
それと、会話の面白さも作品の魅力の一つで、主人公氏のメチャクチャな現地語や、女性アンドロイドのとの掛け合いも面白かったです。
現在、2巻まで刊行中
作品は現在(2023/12/25)2巻まで刊行されています。
1巻はKindle Unlimitedに加入してると無料で読めます。
*宇宙船が遭難したけど、目の前に地球型惑星があったから、今までの人生を捨ててイージーに生きたい
*宇宙船が遭難したけど、目の前に地球型惑星があったから、今までの人生を捨ててイージーに生きたい 2
2023年の最後はラノベで締めさせてもらいました。
年末年始の休みにはちょうど良い記事かもな。
こたつに入ってラノベ読む人もいるだろう。
皆様、本年もありがとうございました。
良いお年を~!\(^o^)/
本記事が年内最後の記事かな?