Google「AIモード」の激震(その1)検索の変化と今後のサイト運営

Google「AIモード(AI Mode)」の激震(その1)検索の変化と今後のサイト運営

Googleが検索に「AIモード」の搭載を発表しました。

今回はこの内容と影響について。
とうとう来るべきものがやってきた感じです。

新機能「AIモード」

今年5月に、Googleが検索に新機能「AIモード(AI Mode)」の搭載を発表しました。

Google検索に「AIモード」が導入。AI機能とWeb検索を組み合わせ、より高精度な検索が可能に

Google検索が劇的に進化!全米で「AIモード」が一般公開

「AIモード」では従来のキーワード検索とは違って、質問文に対してAIが回答してくれます。

ブラウザの検索窓がAI質問欄に代わったような感じです。

米国とインドではすでに公開済。
日本でも近いうちに公開となるでしょう。

Googleも思い切ったことしましたね。
このままじゃ検索がChatGPT等に押されることは明らかなので、大胆な自己変革を行いました。

OpenAIもAIブラウザを告知

一方、ChatGPTの運営元であるOpenAIはGoogleに対抗して、近日中にAI搭載ブラウザを発表するとのこと。

OpenAI、Webブラウザ発表へ Chromeに対抗

こちらのブラウザも、検索結果をクリックする形ではなく、ChatGPTのように質問に対してAIが直接回答する仕組みとのこと。

この流れはもはや止めようがありませんね。

Googleの「AIモード」の影響

まず、WEBサイトのアクセスは軒並み低下すると思います。

なにしろ、Google検索を経由するアクセスは、質問に対する回答に付加された「参照元リンク」のみとなります。
「この回答の元ダネはこちらのサイトです」と貼られるリンクのみ。

多くの検索者・質問者はAIの回答自体に満足するので、さらに深掘りしてリンクをクリックするのは少数になるかと思います。

「AI Overview」の事例

例として「AI Overview(AIによる概要)」が挙げられます。

2024年からGoogle検索には「AIによる概要」という欄が表示されるようになりました。

皆さんもよく見かけてると思います。

この「AIによる概要」の表示により、サイトへのアクセスには大きな変化がありました。

Google検索からの訪問者数が大きく減少

まあ、そりゃそうでしょうね。

これが「AIモード」の登場により、さらに加速化すると思われます。

企業や店舗のビジネス面の影響は限られる

ただし、企業や店舗のビジネス面の影響は限られると思います。
サイトのアクセスが減るだけです。

企業・店舗のサービスや商品の需要が減るわけでもなく、

  • 検索⇒サイト⇒集客(購買・お問い合わせ)

このルートが打撃を受けるだけです。
このルートに依存していた企業・店舗は戦略の見直しを迫られるでしょう。

また、検索ルートに依存していたブログ主、特に広告のアフィリで収入を得ていた人は、その道が閉ざされるでしょう。

SEOはどうなるか?

ネットの一部では「SEO壊滅」とか「SEO終了」の言葉も出てますけど、私は形を変えて生き延びると思います。

何故ならば、AIがネット上の情報を収集し、これらを評価する基準には、Googleなどの検索サービスが培ってきたノウハウがそのまま活かされるだろうと思うからです。

例えば、最近のGoogleが重要な指標としている「E-E-A-T」などはそのまま活かされるでしょう。

ちなみに「E-E-A-T」とは、コンテンツの経験性・専門性・権威性・信頼性を重視するという意味です。

ただ、これまでと違ってくるのは、

  • 「E-E-A-T」を重視すると検索上位になりやすい

ではなくて、

  • 「E-E-A-T」を重視するとAIに認められやすい(かもね)

ということです。

特にGoogleが開発したAI「Gemini(ジェミニ)」は、現在の検索の評価基準が色濃く残るでしょう。

なので、SEO業者さんも「壊滅だ~」などと心配する必要は無いと思ってます。

LLMOやら、AEOやら

この情勢に絡んで、従来の「SEO」に代わる概念として、

  • LLMO(大規模言語モデル最適化)
  • AEO(AIエージェント最適化)

こういうのが出てきました。

まあ、上記の内容と同じで、
AIに認めてもらって参照元リンクを貼ってもらうための施策です。

新たにSEO業者さんなどが提示し始めた、まだ不明確な概念です。
明確な基準などがあるわけではありません。

とりあえず、ウケの良さそうな横文字の新語を作り上げた感じでしょうか。

企業・店舗のWEB集客は?

検索によるサイトからの集客というルートが打撃を受けるならば、企業・店舗としてどのような方法でWEB集客を補うべきか?

そこは従来通りのオーソドックスな手段が重視されると思います。

  • 広告
  • SNS
  • YouTube
  • Googleビジネスプロフィール(旧マイビジネス)

ここらへんでしょうか?

当ブログとしては?

で、当ブログとしては、どうすべきか?
まあ、じっくり観察するしか方法無いですね。

たぶん、ブログのアクセスはグッと減ると覚悟しております。

おそらく当ブログの多くの記事のうち
◇アクセスが激減する記事
◇そこそこ減る記事
と、2種類に分かれるだろうと予想してます。

この違いは何なのか?
何が原因なのか?
これを考察しようと思ってます。

それは他のサイト運営者やブロガーにとっても参考情報になるでしょう。
さらに、それ自体を記事ネタにしようとも思ってますw

ちなみに・・

ちなみに、当ブログでは過去記事に、

こんなものもありました。

2年前の記事ですが、今読み返してみると、ほぼ予想したとおりの未来になったのではないかと思っております。

ただ、もう少し先のことだろうとは思ってました。
この急激な変化は予想外でした。。

それと、Googleのエコシステム「3者共栄圏」は、これからどうなるんでしょうね?
彼らの莫大な広告収入はどうなるんでしょうか?
その意味では興味津々です。

次回予告

次回「その2」では、WEB制作への影響を考えます。

今や検索対策はWEB制作の大きな柱の一つ。
これの変化・役割低下はWEB制作者として大きな問題です。

近いうちに書きます。

「Google AIモード」Q&A

AIモードに移行しても、今までのキーワード検索の方が好きなんですけど。。

そういう人は必ず一定数はいると思います。
これは予測ですけど、Googleもそれ見越して「Google Classic検索」みたいな形で従来型は別に残すんじゃないですかね?
残さないと、一定数の人は「Bing」や「DuckDuckGo」などに流れるでしょう。

ブログのアフィリエイターはどうなるの?心配です。

これは厳しいでしょう。半減するかと思います。
要は、ブログにアクセスを呼び込む方法を「検索」以外に見つけ出せるか否か?
そこにかかってると思いますよ。
あと、パッと考えつく代替手段としては、SNSに移行することぐらいかなあ。。


まさり555さんのイラスト

君、この変化に驚いてると思ったが、意外に落ち着いてるな。

創ken

いや、今さら開き直るしかないですよ(^_^;)
むしろ深刻なのは、仕事であるWEB制作への影響です。

まさり555さんのイラスト

そっちは「その2」に書くんだよな?

創ken

まあ、ネタバレになるのでこの場では書きませんが・・
コロナ禍に業界に大量流入した新人さん含めて、
同業者の皆さんはどうするのかな、と思っております。。

まさり555さんのイラストページ

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