AIで動画を作成する「Adobe Firefly Video Model」
今回はメインの6つの機能のうち、「テキストから動画を作成」と「画像から動画作成」をご紹介。
商用利用可。
現在はまだベータ版です。
目次
テキストから動画を作成
「Firefly Video Model」のページを開いて、Adobeアカウントにログインします。
いろいろ機能が並んでます。
このうち、まずは「テキストから動画を作成」をクリック。

作成ページには下部にプロンプト(指示命令の文章)の入力欄があります。

ここに文章を入れて動画を作成します。
まずは2つの動画を作ってみました。
① 文学調のプロンプトで動画作成(テキスト⇒動画)
とりあえず雪国っぽいプロンプトを入れてみました。
(*川端先生すいません)
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。汽車が止まった。向側の座席から娘が立って来て、ガラス窓を開けた。(大正っぽい風景で) 」
で、生成ボタンを押すと、動画の作成が始まります。
この時間がけっこう長いです。
PCの性能にもよると思いますが、私の場合は数分程度かかりました。
で、作成完了。
・・いろいろ突っ込みどころは満載ですが、文章入れると動画が出来るのは素直に感動しました。
ただ、やはりプロンプトはもっと凝った感じにしないと駄目ですね。
文学作品みたいな文章だと単調すぎてAIには作りづらいのでしょう。
そもそも国境の長いトンネルを抜ける前に、すでに雪国入ってるしw
大正というより昭和感のある映像だし。
それよりも、あのパカッと開く窓には、情緒もへったくれも無いなと思いました。
② 精緻なプロンプトで動画作成(テキスト⇒動画)
反省点を活かして、今度はもっと精緻なプロンプトを入れてみました。
「宇宙空間、金属製の鈍い銀色の宇宙戦艦が彼方から飛んでくる。宇宙戦艦の形状はスターウォーズの帝国の巨大戦艦。彼方には木星と土星がかすかに見える。カメラは静止していて、スローモーションで捉えたド迫力の宇宙映像」
80年代のSF映画みたいなチープ感があります。
が、それなりに良いのでは?
木星が2つあるのは気になりましたが。
画像から動画作成
次に「画像から動画作成」の機能を試します。

左のフレームの箇所に、開始の画像と完了の画像をそれぞれ入れます。

そしてプロンプトの文章を入れます。
2つ動画を作成しました。
③ 連続性のあるビジネス風の画像で動画作成(画像⇒動画)
画像は2つで、以下を始点と終点にしています。
どちらもAdobeストックの画像です。
始点

終点

プロンプトの文章は以下にしました。
「高層ビルを背景に立つビジネス姿の男女。ゆっくりと広角にズームアウトでカメラが引いていく」
で、生成をクリック。
短い動画ですが、なんか良さげですね!
男性の髪がなびき、女性は瞬きするのが芸が細かくて良いです。
企業サイトでファーストビューに動画を入れるとしたら、これは使えるなと思いました。
やはり、始点と終点で同系統の画像を入れると、AIにも作りやすいのでしょうね。
④ 連続性のない2つの画像で動画作成(画像⇒動画)
では、全く違うテイストの画像を、始点と終点に入れたらどうなるか?
実験してみました。
例によってAdobeストックの画像から。
始点

終点

プロンプト
「野菜豊作で満足顔の高齢男性。その頭上にカメラがパーンし、戦闘機が3機飛び去って行く」
うーむ。。
カメラがパーンしたあたりまでは上出来でしたが。
・・で、この終わり方。
そこで予算が尽きてしまったB級映画のような唐突感です(^_^;)
実は細かい設定が可能
ちなみに、編集画面の左側には設定欄があります。
この記事では面倒くさいのでノータッチでした。




かなり細かく設定できそうです。
本来、ここで細かい設定を加えるのだろうと思います。
Creative Cloudのプランだと、無料作成は2回まで
私のCreative Cloudのプランだと、動画の無料作成は2回まで可能です。
それを使い切ると、後は有料プランの加入を求められ、以下が表示されます。

今回、記事作成のため
一時的にStandardプランに加入しました。。
動画は5秒で、初期設定は「1920 × 1080px」
Adobe Firefly Video Modelの動画は、全て5秒まで。
サイズはデフォルトでは「1920 × 1080px」で生成されます。
なお、掲載のため当ブログではこれを圧縮して、長辺640pxで入れてます。

あれは普通に使えると思います。
連続性のあるビジネス画像が元だと、AIも作りやすいのでしょう。

君もさあ、戦闘機だの宇宙戦艦だのSFっぽいものに固執せずに、普通のテーマで作れば良かったんじゃないのか?

・・まあ、意外性を狙いすぎるのでしょう。
これはブロガーの悪い癖だと思います(^_^;)
結局、一番良かったのは「ビル背景の男女のビジネス動画」だな。