WordPressが「6.0」にアップデートされ、多数の機能が実装されました。
このうち最初の3つが本アップデートの目玉です。
これを解説します。
テーマのスタイルを切り替え可能に
テーマの
「色」「フォント」「レイアウト」
これらをパターン別に切り替えることが可能になりました。
WordPress管理画面⇒「外観」⇒「エディター」から
例えばテーマ「Twenty Twenty-Two」の場合は
「デフォルト」「ブルー」「ピンク」「スイス」
この4パターンの切り替えが可能です。
以下、実験用の投稿ページを作って、実際に切り替えてみました。
デフォルト
ブルー
ピンク
スイス(*何故にスイス?)
入れたブロックは上から
「段落」
「見出し(h2)」
「ボタン」
「画像」
の4つになります。
これ見ると、単純に色やフォントを変更するだけではなく、ブロック間の余白や画像のフィルター(おそらくCSS)まで一括して切り替えられているのが分かります。
これは夢が広がる機能実装だと思いました。
(テーマ制作者さんにとっては悪夢かもしれませんが(^_^;))
ちなみに、この機能はフルサイト編集に対応しているテーマでないと使えません。
現状、公式テーマの中では「Twenty Twenty-Two」のみです。
テーマのスタイルがエクスポート可能に
上記の「ブロックテーマのスタイル」がエクスポート可能になりました。
WordPress管理画面⇒「外観」⇒「エディター」
編集画面が開くので、その右上の「オプション」をクリックして開きます。
ダウンロードアイコンをクリックすると、これを他のWordPressサイトにインポートできます。
ダウンロードされるのはzip形式のファイルです。
例えばテーマ「Twenty Twenty-Two」の場合は「twentytwentytwo.zip」という名称となります。
これを他のWordPressサイトにインポート。
「外観」⇒「テーマ」⇒「新規追加」より。
*要は、テーマを新しくインストールするのと同じです。
実験してみたら本当にインポート出来て感動しました。
編集したテーマのスタイルをそっくり移行できるのは便利ですね。
ちなみに移行先のサイトにすでに同じテーマが入ってる場合は、上書きするか否かの選択肢が表示されます。
ブロックの移動や削除をロック可能に
各ブロックにロックをかけられるようになりました。
各ブロックのオプションから「ロック」をクリック。
すると、ロック画面が開きます。
「移動を無効化」「削除を防止」を選択して「適用」をクリック。
さらにページを「更新」します。
この機能が一番便利なのは「再利用ブロック」にて「削除を防止」を用いた場合です。
再利用ブロックは、複数で使い回すことが多いです。
その場合、一つを編集すると他も自動的に編集されてしまいます。
ロックをかけておくと、うっかりミスで削除してしまう悲劇を防げます。
ロックを解除するには?
ロックの解除は「ロック解除」という選択肢が表示されます。
あと、ロック機能自体をを無効にする方法もあります。
下記ブログを参照されてください。
*WordPressでブロックのロックを無効にする|Webgaku(ウェブガク)
「6.0」アップデートの感想
前回「5.9」へのアップデートでは、フルサイト編集を実装したり、テーマ「Twenty Twenty-Two」を実装するなど大きな変化がありました。
今回はそれに比べると、ブロックエディターの補強的な変更が多かったです。
「6.0」へのメジャーアップデートだというのに地味な印象で、ちょっと拍子抜けしましたw
あとは各テーマ次第かな。
フルサイト編集に対応自体してないテーマも多く、開発者の皆さんも様子見してるのかなとも感じています。