「Local」はWordPressのローカル環境を構築する無料ソフトです。

WordPressのローカル環境構築ソフトには、XAMPP・MAMP・Instant WordPressなどがあります。
一番使いやすかった「Instant WordPress」が、あの惨状で使えなくなったので、他に良いツールは無いものかと探していました。
そこで「Local」ですよ。とても使いやすいです。
便利なのが
◇複数のローカルサイトを構築可能
◇第三者がサイトを確認できる共有URLの発行
これらの機能です。
今回は「Local」のインストールから設定までの解説です。
~ 目次 ~
- インストールファイルのダウンロード
- 「Local」のインストール
- ローカル環境の作成
- ローカル環境作成完了
- WordPressの日本語化
- 便利機能:共有可能なURLを発行
- 「Local」を閉じる際は
インストールファイルのダウンロード
まず、「Local」のサイトに行き「FREE DOWNLOAD!」のボタンをクリックします。

以下のような画面が表示されます。

幾つかの項目の入力・選択を求められますが、
◇PCはMacかWindowsか
◇Work Email:登録メールアドレス
◇Number of websites:作りたいローカルサイトの数
この3つだけで大丈夫です。
「Number of websites」では、私は複数のサイトを作りたかったので「2-10」を選びました。
入力・選択後に「GET IT NOW!」をクリックします。
インストールファイルがダウンロードされます。
もし、ダウンロードが始まらなければ、この画面で「click here」をクリックしてください。

以下、Windows版を例に手順を解説します。
「Local」のインストール
インストールファイルをダブルクリックして、パソコンにインストールします。
この時、WindowsのOSバージョンによっては以下のような警告画面が表示されます。

「Windows Defender SmartScreen」が、こいつは怪しいファイルだと言うことで、インストールをブロックしています。
この場合、慌てず騒がず「詳細情報」をクリックし、

「実行」をクリックしてください。

また、「Error Reporting」という画面も表示されますが、これは無視して「いいえ(NO)」をクリックしてください。

以下の画面が表示されます。
そのまま「LET’S GO!」をクリックしてください。

インストールが始まります。
このインストールがけっこう長いです。
気長に待ちましょう。
インストール中に「ユーザーアカウント制御」画面が何度か出てきますが、これは全て「はい」をクリックします。
また、PCによっては再起動を促される場合もあります。
インストール後に、デスクトップに「Local」のショートカットが出現します。
ローカル環境の作成
インストールが完了すると、まず以下の画面が表示されます。
「CREATE A NEW SITE」をクリックしてください。

サイトの名前を求められるので、ここは英数字を入力して「CONTINUE」をクリックします。

この英数字がローカルドメインにも使われます。
後で日本語にも変更可能です。
ローカル環境の内容を選択します。

初期設定だと
◇PHPバージョン:7.17
◇Web Server:nginx + Varnish
◇MySQLバージョン:5.6
こういう内容になります。
初期設定で問題なければ「Preferred」、独自設定は「Custom」、
そして「CONTINUE」をクリックしてください。
独自設定する場合の選択肢は以下。
PHP:「5.2.4」~「7.1.4」の8つのバージョン
Web Server:「nginx + Varnish」又は「Apache」
MySQL:「5.5」又は「5.6」
私はPHPのバージョンは「5.62」に設定しました。
次に、WordPressのセットアップです。

WordPressのユーザー名とパスワードを設定して「ADD SITE」をクリックします。
ここはローカル環境なので簡単な英数字で良いと思います。
メールアドレスはそのままでもかまいません。
この後、以下のような画面が表示されます。

ローカルサイトを複数作成する場合は、同じアカウントとパスワードを使うか?という確認です。
同じで良ければ「SAVE AS DEFAULT」をクリックしてください。
別々の場合は「NOT NOW」です。
特に必要なければ「SAVE AS DEFAULT」で大丈夫です。
ローカル環境作成完了
ローカル環境が構築されました。
「Local」のコントロールパネルが表示されます。

なんか格好良いパネルですね ^^
ここでPHPのバージョンとWeb Serverの種類も切替可能です。
画面右上の
「START SITE」
「STOP SITE」
をクリックして
ON・OFFの切替を行います。


また、右上の「ADMIN」をクリックするとWordPress管理画面へのログイン、「VIEW SITE」でWordPressのサイトが表示されます。



サイトURL:http://サイト名.local
管理画面URL:http://サイト名.local/wp-login.php
上部の「>」マークをクリックすると、インストールされたローカルフォルダが表示されます。

WordPressのフォルダは以下になります。
C:\Users\ユーザー名\Local Sites\サイト名\app\public
また、複数のローカルサイトを追加したい場合は、左下の「+」ボタンをクリックします。

WordPressの日本語化
WP管理画面にログインすると、まず最初にWordPressを日本語化しておきましょう。
「Settings」⇒「General」
「Site Language」で日本語を選択します。

日本語化されました。

便利機能:共有可能なURLを発行
「Local」には便利な機能がいろいろありますが、そのうちの一つが共有可能なURLを発行できることです。
これはWEB制作者には便利ですね。
クライアントにローカルサイトを確認してもらうことが可能になります。
「Local」コントロールパネル下部の、

「live Link」横の「ENABLE」ボタンをクリックします。
すると、共有可能なURLが発行されます。

このURLをクリックすると、サイトが表示されます。
URLを無効にしたい場合は「DISABLE」をクリックします。

URLが消えて無効化されました。

URLは「ENABLE」をクリックする度に、別なものが発行されます。
一点留意しないといけないのは、「Local」を立ち上げてないとURLをクリックしてもローカルサイトは見れません。
なので実質的には、一時的な確認・短時間の確認などの用途に限定されると思います。
「Local」を閉じる際は
最後に、「Local」を閉じる際は必ず右上の「STOP SITE」を押してからにしてください。

これやらないと、ずっと背後でローカル環境が起動したままになってしまいます。
