私はフリーランスのWEBデザイナーですが、クラウドソーシングサービスの「ランサーズ」などを使って、ちょこちょこと小銭稼ぎもしています。
で、ランサーズで仕事を行った場合、会計処理はどうすればいいのか?
具体的な仕訳内容について調べてみました。
普通のパターン:源泉徴収無しの場合
まず、前提として以下の仕事を行ったとします。
- 報酬総額(クライアント支払総額):54,000円(税込)
- システム手数料:10,800円(税込)
- システム手数料を引いた報酬額:43,200円(税込)
- ランサーズからの口座振込手数料:500円
この場合、仕訳は以下のようになります。


システム手数料と口座入金時に引かれる振込手数料は、どちらも「雑費」で処理します。
これはランサーズの公式サイトの記述に基づいています。
ランサーの方々が、ランサーズを利用する際にかかる「システム利用手数料」や、ランサーズの口座から自分の口座へ報酬を振り込んでもらうときかかる「振込手数料」、これらは、「ナニ費」になるか分かりますか?
正式には「雑費」が良いかと存じます。「振込手数料は、「支払手数料」では?」という意見も出るかもしれません。間違いではないのですが、一般に、自分の口座から出金するときの手数料は「雑費」で処理する場合が多いのです。
源泉徴収有りの場合
で、ややこしいのは源泉徴収の伴う報酬の場合です。
以下の仕事を行ったとします。
- 報酬総額(クライアント支払総額):54,000円(税込)
- 源泉徴収税(10.21%):5,105円
- システム手数料:10,800円(税込)
- 源泉徴収税とシステム手数料を引いた報酬額:38,095円(税込)
- ランサーズからの口座振込手数料:500円
仕訳は以下のようになります。


参考
*デザイン料や原稿料など源泉徴収される個人事業収入の経理処理方法
*源泉徴収機能リリースにつきまして(ランサー様向け)
*源泉徴収に対するランサーズの考えを教えてください
以下、余談ですが・・
ランサーズは、報酬に関する用語が分かりづらいです。
コンペ方式などで表示されている「報酬」とは、クライアント側の支払総額(システム手数料+消費税込)のことで、ランサーの手元に入ってくる金額のことではないです。
逆に、プロジェクト方式の提案時に入力する「提案金額」とは、最終的に自分の手元に入ってくる金額から消費税分を引いた額です。
う~ん、ややこしいですなあ(ーー;)